劇団虹っ子

日本全国の小学校・中学校を周る児童劇団です。
当社所属の俳優たちも活動しています。

※「劇団虹っ子」の公式Webサイトはこちら 。 公演のご依頼・お問い合わせは公式サイトからお願いいたします。

「風の童子」

 収穫を迎えた山あいの小さな村。そこに、妖怪の三郎(風の童子)がふらりとやってきます。
 しかしこの妖怪を見ることができるのは美しい心を持つ者だけです。村の中で三郎に気づいたのは二人だけ。気が弱くいつもいじめられている少年・基次郎と、もう一人は基次郎と仲良しで、声を出すことができない少女・カヨです。
 三人は、出会うとすぐに大の仲良しになり 、あっという間に楽しく数日を過ごしました。ところがある日の事、妖怪の三郎が、村に大嵐が来ることを予知します。三郎は「嵐が来る。早く稲刈りをするように村人に伝えて」と基次郎に言います。
 しかし、普段からいじめられっこで弱気な基次郎のいうことなど誰も信じません。それでも基次郎は必死に何度も訴えます。「嵐が、嵐が来る!稲を早く刈らないと…」。
 はじめは耳を貸さなかった村人も、その懸命な姿を見て少しずつ変わり始めます。
 そして、まさしく奇跡が起こったのです。その奇跡とは…。

「花咲き山は花ざかり」

 ”花咲き山”と呼ばれる村にハナという少女が住んでいました。でも、不幸なことに村が戦に巻き込まれたため、おじいさんと一緒に山を三つ超えた遠くの村に逃げることになりました。この物語は、その小さな旅の途中での出来事です。
 村を逃げ出たハナとおじいさんは、道中で傷ついた侍と出会います。先を急ぐ二人でしたが、見過ごすことができず、侍を助けてあげます。やがて傷の癒えた侍は敵陣にもぐり込み、貴重な食料を手に入れてハナ達にそっと…。三人の中に”互いを思いやる心”が生まれていたのです。
 この三人の様子を最初からじっと観察していた者が二人いたのです。人間の世界を学ぶために地上に舞い降りた天使と悪魔です。天使は「人間は、助け合って思いやりがある」といいますが、悪魔は「そんなことはない。人間こそ、傷つけ合い憎しみ合うのだ」と対立します。そして、悪魔は自分の主張を通すために、ハナ達に様々な悪だくみをしかけます。もちろん天使も黙ってはいません。三人を励ましたり、悪魔の悪だくみを止めようとします。
 天使と悪魔が加わった旅の行く末は?最後は、思いもよらぬ結末が…。

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